外資系転職は失敗しやすいと思っていますか?
- 外資系の風土が自分に合わないかも?
- スグにクビになる?
- 必要な英語力は?
- 仕事はハード?
転職は生涯の大イベント、失敗して後悔したくないですよね。外資系企業は、日系企業に比べて各社特徴が大きく異なるので、転職時には慎重さが必要です。
転職に失敗しやすそうな外資系ですが、実は日系と大差はありません。日系でも外資系でも転職に失敗する人は失敗します。日系、外資系とそれぞれ特徴が異なるだけ。外資系の特徴を事前に知れば外資への転職も怖くなくなるでしょう。
お疲れ様です!外資系転職で年収3倍の浜真一です。
私は外資系への転職を6回経験し、大小の失敗や後悔を経験済み。
この記事では、失敗しやすいケースを分析し、私の体験を添えながら解説していきます。
この記事を読み終えると外資系転職で失敗しやすい例が分かるので、外資系転職の理想と現実を知ることができ、判断材料になること間違いなしです。
失敗の可能性が減るので、外資系転職への不安も少なくなるでしょう。
外資系転職で失敗しやすい4つのケース
外資系では仕事ができないからと言って、すぐに解雇になるわけではありません。外資=クビ、と思っている人も多いですが、そんなことはありません。外資系企業でも日本の法律が適用されるので、日本企業で働くのと同じ扱いなんです。
ただし、日系企業と比べて少ない人数で運営しているので、失敗と感じた時点で他に異動出来るわけでもなく、結果的に自主退職へ追い込まれるケースがほとんど。
ここでは、どんな場合に失敗し、退職せざるを得ない状況になるかを解説します。対策についてはこのページ後半で説明しています。
会社の風土が合わなかった例
外資系企業では日系企業と違った風土があり、慣れない環境で、実力を発揮できずに失敗したと考える方もいらっしゃいます。
以下に、外資系企業で遭遇する風土について解説。それぞれの特徴を認識し、あらかじめイメージしておけば、転職後に驚かずにすみます。早めに知って、外資系企業に慣れておきましょう。
求めるまで助けは来ない
外資系の人々は、同僚を積極的に手伝うことはありません。困った人は自分から手を挙げて、自ら助けを求める文化。
日系企業では、同僚が話しているのを横で聞いて「〇〇した方が良いよ」とアドバイスする場合も多いですが、外資では見られない光景です。遅くまで残っている人が居れば「なにか手伝おうか?」と声をかける。このような気を利かす積極的なサポートもありません。
もちろん質問されたり、協力を求められたりすれば、親切丁寧に教えてくれますが、申し出がない場合は手出しをしません。消極的な人は、周りからの協力は得られないのが外資系。
「誰か助けてくれるだろう」と思っていると、いつまでたってもサポートが得られず、次第に行き詰まり、やがて退職に追い込まれます。
ドライな関係:飲みにケーションは無駄と考える、
外資系を好んで働いている人は、仕事とプライベートを明確に区別します。仕事仲間と飲むよりプライベートを優先。会社の愚痴を言うために飲みに行くこともはしません。
不満は直接クレームを言うか、我慢するか、辞めるかの三択。この割り切りができないと、行き詰まり「失敗した」と感じるようになります。
会社の飲み会は、金曜日以外に開くのが一般的で、金曜日午後から週末はプライベートのために使います。
飲みにケーションで仲良くなった人との仕事を優先する、日本企業ではよくある光景ですが、外資系ではほとんど見かけません。初対面でも、お互いを認め合い仕事を進める。
人間関係は割り切って、仕事効率を重視。プライベートが充実するから良いと考えましょう。
結果重視:「頑張ってる」は評価されない
朝早くから夜遅くまで仕事をしている人は、外資系では出来ない人と評価されます。評価される人は、他人より多い仕事量を引き受けながら実績を出す人。
無駄な仕事はせず、フレックスタイムや有給休暇もフル活用でワークライフバランスも保ちます。日本企業感覚で言うと、「要領良すぎ」「自分勝手」くらいが丁度良い。
外資系は完全な成果主義。効率重視の働き方に慣れない場合は、「変な場所に来ちゃった、失敗したな」と悩むことになるでしょう。
外資系企業の風習に順応できない場合は、ストレスが溜まって辞めたくなることもありますが、対処法は単純、時間が経てば解決します。
一旦3ヶ月〜1年、我慢してみて下さい。
それでも生理的に受け付けないような会社の場合は、再度転職を検討することもありますが、1年我慢できたのであれば次の1年が見えてきます。
日々の仕事をこなしながら週末は転職案件をみて自分の立ち位置を確認。いつでも転職できると思えて来たら、それを心の逃げ道としてストレスを逃しながら、さらに1年頑張れば多くの場合その会社に適応できる。気がつけば日系企業に無い、欧米らしい企業文化に慣れ、さらに経験も積み重なっています。
競争社会に飲まれてしまうケース
外資系企業では数値化した目標で、給与に対して評価します。
年度初めに上司と目標数値を決定、年度末に何%達成したかを評価します。日系企業と比べてハッキリと給与や昇給に反映されるため、そのギャップに悩まされ、失敗したと感じる可能性あり。
個人の評価部分は絶対評価だとしても、昇給率やインセンティブの配分は相対評価。昇給の取り分には予算上限があり、順位付けされるので争うことになります。
上の図で、D評価が昇給無しの場合、絶対評価なら全員昇給有ですが、相対評価では一人は必ず昇給ゼロになります。外資では曖昧さがなく予算をキッチリ守るので、必ず差がでます。
数値的に成果の出ている同僚が絶対評価され、さらに昇給部分も相対評価で持っていかれるので、ストレスを感じ失敗したと思うかもしれません。
必要とする英語力が足りなかったケース
外資系では当然英語を使う場面があり、英語力不足で仕事に行き詰ることがあります。
受験英語やTOEICで高得点を取っていたから自信があったのに、外資に入社してみると通用しなかった、というのは良くある話。
また、面接時には「英語力不問」と言われていたのに、入ってみると英語が必須だったというのも予想されることでしょう。
語学力が足りないと、社員同士のコミュニケーションが取れず、仕事が進まないので苦しむことになります。
とは言え、入社当初は英語力を問わない転職案件も多数存在します。
特定職種におけるスキルが足りなかったケース
専門スキルが足りないために、後悔する場合があります。外資系では一人が担う責任の範囲が広く、重くなり、物事を判断するための豊富な知識や経験が必要。スキルが足りないと、仕事を進めることが出来ず苦しむことになるのです。
例えば、日系企業では一つの事を決めるときに、自分➔先輩➔課長➔部長、と3~4人が内容をチェックしています。外資系では自分一人で物事を判断し、そのまま客先提出まで進む場合が多い。
一人一人が、スペシャリストとして判断に責任を持つ必要があります。この少数精鋭の組織によって、効率的に仕事が回っている反面、個人へのプレッシャーは高くなります。
自分が仕事の判断に責任を持つ、この覚悟がないと外資系企業で働くのは苦しくなります。
外資系企業の失敗リスクを回避するには
失敗リスク(=再転職)を恐れていては、リターン(=年収やキャリアのアップ)は望めません。
失敗リスクがどの程度あるかを予め知り、どの程度なら自分は許容できるかを考えることで、外資系転職への不安が解消されます。
本項の内容を一つ一つチェックすれば、外資系転職の失敗リスクを大きく下げられるので、確認してみて下さい。
外資系の特徴を理解し、覚悟を決めてチャレンジすれば、自由な働き方、収入アップやキャリアアップを手に入れることができます。
外資系企業の風土や文化に対する理解を深める
人の仕事には手を出さない
外資系では、率先して人の仕事を手伝う余裕はありません。他人の事は気にせず、自分の仕事に集中。チームプレイは重要ですので、求められれば喜んで手伝うし、そのサポートは周りから評価されます。
困った人は自ら聞いてくるルールと理解し、自分から積極的に手を出すのは控えましょう。
困ったら、積極的に周りに聞く
逆に、自分が仕事について分からない場合、困ったならば遠慮せず周りに聞きましょう。外資系では、質問しなければ誰も教えてくれません。積極的に質問し、仕事力をつけていくこと自体が評価の対象にもなります。
指示待ちやサポート待ちにならず、遠慮せず手を挙げるだけ。自分で考えて分からなければ、早めに行動するのがポイントです。聞かずに時間をムダに使うより、聞いて次へ行く方が評価は高いんです。
もちろん、調べられるところはまでは自分で調べましょう。そこは見られています。
自分のスキルに自信と覚悟を持つ
外資系転職は即戦力採用なので、入社直後から仕事を任されるわけです。転職時のレジュメ、特に面接ではウソをつかず、過大な表現もやめましょう。
面接時の消極的な発言はマイナス評価ですが、面接では入社後1年以内に必ず実現する覚悟をもって発言するべきです。
結果を出す
朝から晩まで頑張っても、結果が出なければ誰も評価しません。なぜ残業時間が多くなっているのかを分析し、改善を重ねて最短距離でパフォーマンスを向上させる工夫が必要です。
当然ドライな判断も必要になってきます。日系企業に慣れているほど、ドライな割り切りができるまで時間がかかります。ですが意識的に、日々最短距離で仕事を遂行する工夫をするうちに、自然と割り切った方法が身に付いていきます。
今までは、日系企業で多くの仲間や仕組みに守られてきただけ。追い詰められれば、誰でも最短距離で結果を出す事が出来るのです。コツは自分の判断基準を持っておくこと。
平等は存在しないと理解し、競争する
外資系企業は年功序列ではありません。年下が自分より数百万円も多い年収をもらっているのは当たり前。そこを妬むのではなく、自分はどうしたら待遇アップや昇進出来るのか、必死に考え行動して下さい。
目の前の業務に積極的に従事しているうちにチャンスがやってきます。例えば、新規プロジェクトだったり、駐在だったりです。外資は人の入れ替わりが激しいので、思っていなかったチャンスが突然現れます。
外資系で懸念されるリスクは、実は日系企業でも直面するリスク。グローバル化が進んだ今の時代、外資も日系も大差ありません。
最低限の英語力を身につける
外資系での公用語は英語ですが、転職時は基本的な英語力で十分です。転職者には英語力よりも専門領域の仕事力が求められている場合が多いからです。
英語を喋れる人は世界に大勢いますが、その大勢は日本語が喋れず、日本の商習慣を知りません。私たちは日本語をしゃべり、日本のクライアントと円滑なビジネスができる、限られた人としての需要があります。
仕事力に比べると英語力の優先順位は低いのです。
最低限必要な英語力は転職案件によって様々ですが、TOEICスコア400点でも、転職エージェントに交渉してもらえば外資転職は可能です。
募集要項にTOEIC600点必要と書いてあっても、実はそれは目安。専門的な知識や経験があれば、500点やそれ以下でも経験とやる気次第で採用される案件がかなりあるのです。
ただし、書類選考プロセスではTOEICスコアだけを見て不採用になる場合があります。そこで転職エージェントを使うと、「この人は〇〇の経験があり、英語も〇〇ならできる」と採用担当者に直接インプットしてくれるのです。
私はTOEIC620点のとき、応募資格がTOEIC750点などの書類選考に、エージェントのサポートで複数通過しています。これは直接応募では不可能な裏技。
書類選考時に英語力で落とさせない、これが転職エージェントを使う理由の一つです。気になる案件がある場合は、英語であきらめず、エージェントに相談してみて下さい。
外資系に転職するための最低限の英語対策
転職直前にできる英語面接対策として、独り言での練習が効果的です。まず日本語で想定した面接のやりとりを文章化します。その日本文に対して英作文します。
ここでポイントは単純な英文、自分のレベルに合わせた英文にすること。面接当日は緊張するので、難しい単語や表現は出てきません。今知っている英語で文章作成するのがポイントです。
英会話がほとんど出来ない方
会話を想定せず、プレゼンテーションのように喋る練習に集中します。一語一句覚える必要はなく、要点の単語だけ覚えればOK。緊張して文章を忘れても、要点だけを単語で片言で良いので喋れるようにしておきます。
相手からの質問は捨てます。先方もこちらの英語レベルを知っているので大丈夫。必要なら日本語で質問してきます。判断基準は、英語に挑戦する気持ちがあるかどうか。
片言英語で会話が出来る方
上記に加えて、想定される質問に対する答えを何通りか英語で準備しましょう。それを風呂や通勤中に、何度も一人漫才のように練習します。
面接でアピールしたいのは、片言英語でも意思を伝えられるレベルだという事です。無理に難しい表現を使う必要はありません。
これだけ。数週間でこれ以上の準備は不可能なので、上記を完璧にします。いずれにせよ、このレベルの英語面接は最低限の努力をしているかの見極めです。肝心な内容は日本語で行われます。
英語は2年間、必死に努力する
入社してから英語力が足りないと気付く場合があります。ただし、それを怖がって転職前に勉強だけするのはお薦めしません。
英語学習にはゴールがないので、いつまでも安心出来ず、結果的にいつまでも転職は出来ないからです。会社側と、採用面接で自分の英語力について確認し入社したのであれば、遠慮する事はありません。現在の英語力で堂々と仕事をすればOKです。
転職エージェントは外資系に強い会社のみを使う
外資系転職では、外資に強い転職エージェントのサポートが不可欠。応募書類では表現できない私たちのアピールポイントを、コンサルタントは採用担当者に直接インプットしてくれるからです。
TOEICスコアは募集条件より低いけれど、仕事現場で英語を使っている事実や、希望する職種のニュアンスについては書類で表現出来ないので、コンサルタントを利用するわけです。
外資系転職では、現在の英語力にこだわらず活動を進めるのがコツ。自宅や英会話学校で勉強しても、仕事現場で使える英語だとは限らないからです。
現在の英語力で入れる転職先を探し、仕事を進めながら英語を身に付けていくのが効率的。仕事で英語力を付け、更に磨きをかけ、昇進や次の転職につなげていくわけです。
外資系で活躍したいなら、現在の英語力でどこに行けるのか、どのくらいの年収アップが出来るのかを調査してみて下さい。今は転職はしなくても、現在の立ち位置を確認し将来に備える必要があります。
転職エージェント各社には、保有する案件に違いがあるので、外資系を目指す方は外資系転職に強いエージェントを選びましょう。
関連記事≫外資系エグゼクティブ転職|エージェント選びを外資5社経験の私が解説
外資系転職の失敗で後悔した体験談
外資系転職での失敗を避けるには、既に失敗し後悔した話が参考になります。ここでは、20年以上、外資系で勤務してきた私や同僚が失敗した体験談を大公開。是非参考にして下さい。
撤退や買収・リストラのリスクは日系企業でも同じです。外資系だとクローズアップされ、目立つのですが、最近では日系も同じ。
日系が外資系に買収されるのは当たり前ですし、業績の悪い日本企業が撤退やリストラするのも日常的です。クビや買収に関して言えば、外資系企業だから特別危険と言う時代ではありません。
以下ではもっと細かい、一般に知られていない部分について見ていきましょう。
以下で、私が過去6社の外資系で感じたり聞いた失敗談や後悔の念をご紹介します。
高い年収だけにつられて転職
外資系企業のハイクラス転職は、同じポジションでも日系企業に比べると年収が高めです。福利厚生や退職金制度などの各種補助が少なく、給料支払いを重視。
外資系は日系に比べて少人数で業務をこなすので効率がよいわけです。
少人数な分、仕事がハード
ハードな仕事とは、自分一人で責任を取ったり、判断したりする必要があると言うこと。人によってはハードと感じず、やりがいや心地よさを感じるかもしれません。
しかし自分で責任が取れない人は、やがて肩身が狭くなり、居づらくなって再転職を選択する結果となります。
前向きな外資系転職の多くは年収が上がります。転職サイトでアドバイザーの勧めに従って、年収の高さだけを目標に転職すると、いつのまにか要求される仕事内容が自分の許容範囲を超えて後悔することになるでしょう。
自身の実力と、募集案件の中身を照らし合わせて、冷静に吟味しましょう。
正直なところ、私も年収1000万という数字をムダに目指していた時期があり、失敗へつながったと後悔するときもあります。
事務所が移転する
外資系企業は、経営状況や方針転換で拠点の引っ越しをすることが結構あります。成長して人数が増えた場合や、逆に売り上げが落ちて世界的にリストラをするような状況になると、外資は事務所や、一部の部署を移転するんです。
私は2社で、計4回の事務所移転を経験しています。外資系転職と同時に自宅を決めたのに、事務所の移転で勤務先が遠くなることもあります。
私は転職先の事務所に合わせて、住むところを決めたのですが、転職時の場所で勤務できたのは8年間で1年だけでした。
転居を伴う転職時は、その会社を辞めることも想定して住む場所を検討しましょう。会社に合わせて住む場所を決めのではなく、住む場所に合わせて会社を選ぶと後悔は少なくなります。
外資系企業は、海外に本社や開発の本部があり、数千人が在籍する外資メーカーですら、コアの開発が日本国内で行われることはほとんどありません。基本的には、本国で成功したノウハウを世界各国にコピーして、規模を拡大しているわけです。
世界に通用する技術を身に付けるつもりで、日本の外資系企業に入社しても、コアな開発ではなくアプリケーション開発にしか携われず不完全燃焼に終わることが多々あります。
アプリケーションエンジニアで経験を積めば、将来本国への異動を狙えますが、それは運次第ですし狭き門に。
募集要項や面接での言葉は鵜呑みにせず、開発の根幹に関わりたい方は、慎重に業務内容を確認する必要があります。
ヘッドが変わると方針転換
外資系転職では、面接時に約束されていた内容が白紙になるのは良くあることです。外資系では、経営陣(ヘッド)の交代があると、後任者が自分色を出すため社内方針が大きく変わります。
日本企業は変化を嫌うのとは逆ですね。
私も、入社直後に組織変更や会社買収に巻き込まれ「あれ??」と感じたことが複数回あります。
そもそも、転職者を募集するタイミングというのは、新事業スタートなど、社内になんらかの変化がある場合。欠員募集でない場合は、何か起こる可能性も覚悟しましょう。外資系の変化を楽しむ、又は気にしない覚悟が必要です。
友達はできない
外資系企業で働くことを決めたら、社内で友達は作らない覚悟で転職しましょう。そもそも外資系では皆が良い意味でライバル。お互い認め合い協力し、仲が悪い訳ではありませんが、良くも悪くも同僚は他人です。
もちろん趣味が合えば友達になる場合も。ただし日系企業の終身雇用で出来上がる連帯感とは全く違います。
外資系と言えば転職がつきもの。転職した場合、趣味が合った仲間でも徐々に音信不通になっていきます。
結局は遠くの会えない仲間よりも、毎日顔を合わせる近くの他人と仲良くなっていくわけです。
現職での交友関係が大事な方は、転職する場合は慎重に判断しましょう。外資系転職を機会に、一生続く外部の友達をつくるのがおすすめです。
外資系転職の失敗に関するよくある質問
外資系転職の体験談は少ないですね。外資系転職時には、疑問が多く出てきますが、答えが見つかりにくい。ここでは私の体験や、見聞きした話で解答していきます。
今後Twitterも開設します。疑問がある方は、そちらで質問してください。お待ちしています!!
Q: 外資系は女性でも転職できる?
A:女性は外資系転職と相性が良いと言えます。実際、満足度も高く人気の転職先です。
外資系は日本人女性に向いている職場です。外資系企業には日系企業にあるような、男女格差が無く実力主義だからです。
お茶くみや会議準備などが、女性優先にお願いされることはありません。欧米では、そのような文化がほとんどなく、男女平等に仕事が割り振られるので、日本事務所も欧米方式に。
まれに、外資系なのに男尊女卑の影響が残る職場も有りますが、日系企業への転職よりは確率が相当低くなります。
自分の仕事さえしっかり管理出来ていれば、周りの雰囲気を過度に気にすることなく、フレックスタイムや有給休暇を取得できるので、子育てや旅行の都合に合わせやすい。
外資系へは、40代・50代の男女ともに転職が可能です。年収も男女に差がありません。男女差・年齢差が少ない外資系転職を前向きに検討して下さい。
Q: 外資系は未経験でも転職できる?
A: 未経験でも、関連業務で経験があれば転職できます。
外資系は、即戦力を求めているので未経験での転職は難しく思えますが、実は可能です。
外資系は結果重視。極端な事を言えば、今まで何をしてきたかは参考情報でしかありません。入社してから何が出来るのか、論理的に説明できれば面接は通ります。書類審査も、経験豊富なエージェントに力添えをしてもらえば高確率で通ります。
外資系にチャレンジする人は少ないので、ピッタリな人材が集まらず、募集条件に記載されている経験からズレていても、採用されるケースが多々あります。
ただし、履歴書で書いたこと、面接で説明した内容を入社後に実現できないと、日系企業以上に居づらくなるのは間違いありません。
日系企業なら未経験として門前払いされる案件でも、外資系なら転職できる、と言えます。少しでも気になる案件があれば、遠慮せずエージェントに確認してみましょう。
Q: 外資系に向いている人・向いていない人の特徴は?
A: 外資系に向いているのはどんな人が、いくつかご紹介します。
- 日系でも外資でもリスクは同じと思える人
- 自己管理が出来る人
- 完璧な英語にはこだわらない人
- 自分の意思を周りに表現できる人
- 外国に対する固定観念を捨てられる人
- 上下関係や肩書きにこだわらない人
日系でも外資でもリスクは同じと思える人
外資系勤務はリスクがある、と一般的に言われますが、日系企業にもデメリットがあり、外資系転職にメリットもあります。それらを総合的にみて、「外資でも日系でも大差ない」と言える人は外資系に向いています。
「外資系だから・日系だから」と考える人には、外資系転職は向いていません。
自己管理が出来る人
外資系は上司からの時間管理がルーズな場合も多いので、自己管理が必要になります。極端な話、サボっていても結果を出せれば文句は言われません。全て本人に任されているわけです。
ただし、自己管理は簡単ではありません。本国や世界中の同僚と、日本時間の早朝や夜にWEB会議が開催されることもあり、昼間は日本の顧客対応に追われます。
何も意識しないと、朝から晩まで働く事に。募集要項に「セルフスターター」と書いてある案件は要注意。
夜に会議をしたら次の日は遅く始めるとか、勤務時間を短くするとか、自分が納得できる負荷に調整をしないと徐々に心も体も疲れ、体調が崩れていきます。
やるべきこと、やらなくてもよいことを区別し、時には無理やりにでも休む管理能力が必要に。自己管理が出来ない人は一年中、朝から晩まで働くことになるので外資系には向いていません。
完璧な英語にはこだわらない人
仕事の英語は受験英語よりも単純です。仕事では限られた英単語しか使わず、文法は中学校の初級+αレベルでなんとかなるんです。
下手な英語でも、仕事と割り切ってどんどん使いましょう。恋人を探しているのとは違うので、気にする必要はありません
日本人は英語の発音や文法にこだわりますが、外国籍同僚は気にしていません。同僚は皆、早く仕事を終わらせて、プライベートを楽しみたい。日本人の英語がヘンとか、どうでもいいのです。
rice(米)をlice(シラミ)と言っても、read(読む)をlead(先導する)と書いても、日本人とビジネスをする同僚は、笑うことなく、話の流れから変換して仕事を進めてくれます。
完璧な文法、発音じゃないと恥ずかしくて喋れない、と言う人は外資系に向きません。
謙虚に勉強は続けるのですが、今は細かい事を気にせず、外資系でこそ、英語はツールと割り切っていきましょう。英語レベルに拘らず、仕事で慣れながら同時に勉強をしていけば、次第に英語力も向上します。
TOEICの点数や発音より、仕事力が重要です
自分の意思を周りに表現できる人
指示待ちの人は外資系に向いていないです。外資系企業で働く人々は、求められるまでサポートはしません。待ちの姿勢だと、いつまでたっても周りからの助言を得ることができず、いつの間にか取り残されてイヤになります。
仕事量が自分の能力を超えている場合は、上司に相談する必要があります。ここで無理にサービス残業をしていても、「好きで勝手にやってる」と放置されるのがオチです。
「いつか気づいてくれるだろう」ではなく、不都合があれば、自ら率先して訴えていく必要があります。
ただし自分勝手に何でも主張すればよい、と勘違いしてはいけません。状況を客観的に判断し、自分に足りない事と、会社や上司が気づいていない事を整理し相談ベースで話すようにしましょう。
外国に対する固定観念を捨てられる人
〇〇人はとか、〇〇製は、と外国や外人への固定観念や、思い込みで喋る人は外資系に向いていません。
外資系企業は様々な国から同僚が集まりますが、思い込みがあるとつい同僚の「(国名)人」の前で無意識に「(国名)人は」と言ってしまう日が来るからです。そんな場面を何度か見ました。
普段の生活から意識して発言する、そもそもの考え方を変える努力が出来れば、外資系企業で働くことができます。
「(国名)人は・・・」と頭で思っても言わない、話題を振られても同調しない。普段から意識すれば、徐々に考え方も変わります。私の経験では、1~2年間意識すれば変えることができます。
外資系転職を目指す方は、今日から人種に関わる発言を止めてみて下さい。
上下関係や肩書きにこだわらない人
年上が偉いと思っている人、肩書にこだわるひとは外資系に向いていません。外資系企業の組織はフラットで、マネージャー以下は皆平等。年齢や社歴に関係なく年収も人それぞれです。
年齢や役職の違いから不満を感じても、「人は人、私は私」と言い聞かせ、割り切って淡々と過ごしましょう。
まとめ
この記事では、外資系転職で失敗しやすいケースとその回避方法を見てきました。
- 会社の風土が合わない→入社前に特徴を知り、心の準備をする
- ドライな雰囲気に飲まれてしまう→ワークライフバランスを重視した生活へ切り替えるチャンス、と割り切りましょう。
- 入社後に英語力が足りないと感じる→入社直後は最低限の英語力で乗り切り、2年間必死に勉強する。
- スキルが足りなかったと後悔する→面接では、入社後に実現できない過大表現をしない
転職に失敗する多くのパターンは、事前に企業情報を収集出来ていなかったり、高収入に目がくらんだりするケースです。
結局のところ、転職後の雰囲気は、転職後にしか分かりません。ただし、情報を集めることで、リスクを減らせます。
外資系転職はクビがリスクのように思われていますが、それは日系でも同じです。仕事が出来なければ、どこに行っても居場所が無くなるわけです。
転職に失敗しないためには、行き先の情報を集め、自分に合った会社かを冷静に判断することで失敗するリスクを減らすことが出来るのです。
転職するなら、年収UPとプライベートの充実を同時に狙える外資系を検討対象にしてみて下さい。この記事で外資系の社風を知ったら、あとはエージェントに企業情報を確認、絶対に譲れない条件は、面接で直接企業に確認しましょう。
転職は焦ると失敗します。情報を収集し、気になったら面接を受けて細かく質問、納得がいったら転職を決意します。
今すぐに転職する必要はないですが、情報を集めるのは気になったらすぐに始めましょう。現職でスキルをつけ、最適なタイミングで転職すると満足な年収UPとスキルアップが狙えます。
最初は3つ~5つの転職支援サービスに登録し、最終的に2つ~3つに絞り込む方法が効率的です。
私が転職成功している、エージェントの利用方法を以下に御紹介します。
どこのエージェントも同じですが、2~4週間で相手の熱意は下がってくるので、必要ならエージェントを追加。
相性の良いコンサルタントが見つかったら、出来るだけ案件を集約したほうが効率的。面接日程や入社日を複数社で調整してくれるので、こちらは楽になります。
ただし、他のコンサルタントに失礼がないように配慮が必要。コンサルタントとは長い付き合いになり、将来誰にお世話になるかわかりません。追々嫌われないような付き合いを心掛けて下さい。
外資系転職にはエージェント利用が必須。
私は通常、以下を使っています。
メイン
エージェント型:JACリクルートメント≫ https://www.jac-recruitment.jp/
スカウト型:ビズリーチ≫ https://bizreach.biz/
サイト型:doda≫ https://doda.jp/
必要なら以下などを追加
エージェント型:エンワールド≫ https://www.enworld.com/
スカウト+サイト型:ミドルの転職≫ https://mid-tenshoku.com/
JACリクルートメント≫ https://www.jac-recruitment.jp/
JACリクルートメントは、コンサルタントから企業の生情報が欲しい方におすすめ。JACはコンサルタントが、転職アドバイザーと採用企業営業を両方担当するエージェント。
企業側の現場情報を素早く・詳しく知りたい方向け。各業界に精通したコンサルタントの提案力は高めで、ハズレなしの印象です。
企業ごとに担当コンサルタントが変わる場合があるので、一元管理したい方には不向きですが、本気で外資系転職の情報を集めたい方は、JACリクルートメントは外せません。
JACリクルートメント公式サイト≫ https://www.jac-recruitment.jp/
ビズリーチ≫ https://www.bizreach.jp/
ハイクラス向け転職の情報収集が目的で、今はエージェントからの連絡を避けたい方は、ビズリーチがおすすめです。
エージェントサービスの有効化はボタン一つで設定可能。日本の大手企業を含むグローバル企業で、年収800万円前後以上の高収入求人や、管理職案件を多数掲載。20代なら500万前後でも経験次第で登録可能です。
気分が変わったらヘッドハンターからのスカウトメールが届くように、設定一つで変更ができます。
有料部分がありますが、無料部分でもJACやリクルートエージェントなど、様々なエージェントからスカウトが来るので便利。自分で検索しない、そこそこスカウトが来ればOKな人は無料でも十分使えます。
ビズリーチは、『採用担当者が選ぶ、「優秀な人材・会ってみたいと思う人材・欲しい人材が登録している」転職サービスNo.1』になりました。(2021年:中途採用担当者による転職者の行動分析と転職サービスの評価調査)
登録すると90日間、有料部分をお試し利用できたり、年2回程度の無料チケットが来たりするので、まずは登録だけ、と思っている方にもお薦めのエージェントです。
JACリクルートメント公式サイト≫ https://www.jac-recruitment.jp/
BRS (doda)
BRSはバイリンガル・マルチリンガルのハイクラス転職エージェントですが、片言英語レベルでも実績があれば利用可能です。
エージェントは、日本人や日本語をしゃべる外国籍担当者が多数在籍。案件の検索機能は無いので、dodaで代用します。dodaは余計な案件も入ってきますが、使いこなすとかなり便利です。
BRS公式サイト≫ https://brs-p.jp/
doda公式サイト≫ https://doda.jp/
「バイリンガルって聞くとハードル高いなぁ」と感じる方は、運営会社が同じdodaに登録してください。dodaの担当コンサルタントが、BRSに行けるかどうかを判断し、条件を満たしていればBRSへ推薦してくれます。dodaもおすすめです。
エンワールド・ジャパン≫ https://www.enworld.com/
エンワールドジャパンは外資系専門の人材紹介会社です。
年収800万円以上の大手外資系・日系グローバル企業の求人を常時10,000件以上保持。
東京周辺地域以外の案件数は少ないですが、独自の非公開求人情報を紹介されることもあり、外資系を狙うならサブとして登録必須の紹介会社です。
エンワールド・ジャパン公式サイト≫ https://www.enworld.com/
ミドルの転職≫ https://mid-tenshoku.com/
ミドルの転職は、30代、40代のハイクラス転職に特化した完全無料のサイト。
ビズリーチ、dodaX、リクルートダイレクトスカウト、とは若干違ったエージェントからスカウトが来るイメージでしたが、最近は大差ないと思うので、この中からどれか2つ選ぶと良いです。
私は、dodaやビズリーチで物足りなかった時に使います
繰り返しになりますが、転職は焦ると失敗します。エージェントから情報を収集し、面接で細かく質問、納得ができたときだけ転職を決意します。
今すぐに転職する必要はないですが、情報を集めは気になったらすぐに始めましょう。現職でスキルをつけ、最適なタイミングで転職すると満足な年収UPとスキルアップが狙えます。
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