外資系企業やその社員に対して「うざい」と感じたことはありますか?
「うざい」という言葉は、イライラしたり、鬱陶しい(うっとうしい)気持ちを表現するものです。つまり、外資系企業やそこで働く人々に対して、何らかの不快感を抱いているのかもしれません。
なぜ外資で働く人に対して「うざい」と思うのでしょうか。
実際のところ、外資系に対して「うざい」と感じる背後には、彼らの状況が「うらやましい」という感情が隠れているのかもしれませんし、本当に心底「うざい」と思っているかもしれません。
この記事では、そんな「うざい」と感じられがちな外資系について、詳細に分析してみます。
私は外資系6社で働き、日系企業のお客様からクレームを度々耳にしてきました。それら現場の話を交えて、日系中小企業出身の私が外資系の内側からの見たウザさの真相を検証します。
外資系企業に勤務してみたいけど、ウザイと思われるのがイヤだとか心配だと思う方は、是非参考にして下さい。この記事を読み終わるころには、意外にも外資系企業に興味を持つかもしれません。
外資系が「うざい」と思われる原因12
日系企業や日本文化に慣れた人が、外資系で働く社員と仕事をしたときに、習慣の違いから「うざい」と感じる場合があります。
外資系企業の働き方には多くの魅力がありますが、日本人から見ると「うざい」と感じる側面も少なくありません。
お客様から「うざい」と思われるシチュエーションを12個、外資系で働く私が解説します。
礼儀ができていない
「礼儀ができていない」という印象は、日本独自のマナーと外資系のマナーの違いからくることが多いです。例えば、日本では名刺の交換に特定のマナーがあるのに対し、外資系では比較的カジュアルに名刺を交換。
トランプのカードを配るように、名刺をお客様に渡す人もいますね。礼儀作法にシビアな日系ビジネスパーソンからは「うざい」と思われるキッカケになるでしょう。
会議中の飲食
客先の重役がいるような会議中でも、ミントや、のど飴を口にすることに遠慮がありません。相手が発言中でも「カシャカシャ」音を立てて、ミントをケースから出す人もいます。外資系企業では、逆にマネージャーが会議中にキャンディを勧めてきたりするので、外資系で働いていると日本企業に向けたビジネス感覚が狂うのかもしれません。
このような文化の違いから、日系企業の社員さんは、外資系企業の社員に対して「礼儀ができていない」と感じている場合があります。「日本ではありえない」「無礼だ」と感じる人がいるため「うざい」と思われるでしょう。
雑談しない
外資系企業では、業務効率を重視し、無駄な時間を削減する文化があります。そのため、日本企業でよく見られるような雑談が少ないのです。日本文化では、雑談を通じて人間関係を築くことが一般的ですが、外資系ではそのような文化が希薄。仲良くなった人と仕事をする、という感覚はなく、コスト・納期・品質のバランスで初対面の人とも積極的にビジネスを進めていきます。
WEB会議はもちろん、実際に会議室で合う場合でもドライなやりとりが多く、親しみを感じないだけでなく、嫌悪感が生まれた場合には「うざい」との印象につながります。
メール文章が本題から始まる
外資系社員のメールは、いきなり結論から入ります。多くの日本人が、日本企業で先輩から指導される起承転結や、季節の挨拶は無しです。
外資系で働く人は、普段、シンプルな英語メールを書くことが多いので、オブラートに包まない、直接的な表現を多用するようになっているのです。
日系企業の人は、外資系社員の直線的な表現のメールを受け取った場合、違和感から「うざい」と感じるかもしれません。
【緊急】のメールに反応しない
「緊急・urgent」と書けば優先してもらえると思うのは勘違い。外資系で働く人々は、限られた時間で優先順位をつけているため、件名の冒頭で具体的な内容が解らないメールは後回しにされ、発見されず埋もれていきます。
最悪なのは、返信時の件名冒頭に【緊急】などを付けるケース。件名が変更され、今までのメールとリンクが切れる場合があるため、忙しい外資系社員は見逃すリスクが高くなります。
ツリー構造が切れると、仕事の履歴が追えなくなるので後回しにされたりします。
日系だと残業してそのメールを一生懸命探すのが普通ですが、グローバル環境では「緊急ならまた連絡してくるだろ」と考える人もいると認識して下さい。
「緊急・要返信」とか付け加えると逆効果なんです。
メッセージの重要度を「高」にして「!」マークを付けるだけで十分。ちなみに、重要度「高」も多用すると逆効果です。
外資系で忙しく働く人には「泣き」や「脅し」が効かないので、日本の商習慣に慣れた人からは、ウザいと思われるかもしれません。
製品知識が無い
外資系企業での中途採用は、ポテンシャルやスピード感を重視する傾向があります。そのため、製品知識が少ない他業種や他職種の経験者が中途採用される例も多くあり、本国の人員なしでは質問への即答ができない場面が多くあります。
外資系の日本オフィスは「支社」なので、本社・本国に伺う必要があるんです
日本企業では、長い研修期間や上司の手厚いサポートでお客様に迷惑をかけない配慮を優先しますが、外資系ではOJTで個人の頑張りに任せます。担当者一人が全責任を負って対応する場合が多いため、日本企業の人からすると、対応が不完全で不満を抱き「うざい」と感じるかもしれません。
日系企業のような、至れり尽くせりのサービスは期待できない分、グローバルへの展開が容易だったり価格が相対的に低かったり、別のメリットがあるわけです。
英語を使いすぎ。日本語を使わない。
外資系企業では、英語を使うことが多く、日本語の会話中もカタカナ英語が自然と多くなります。アジェンダ、パーパス、イシュー、などのカタカナ英語を日本語の会話でも使うんです。それが原因で、英語を普段使わない日系企業の人から見ると異質に感じ、ウザイと思わせてしまうかもしれません。
英語ペラペラ
外資系社員は英語を話せる人が多く、英語を喋れない人から見るとギャップを感じるかもしれません。実は英語力が低い外資系写真で、片言のブロークンイングリッシュを話している場合でも、英語に自信がない一部の日本人から見ると、嫌味に感じられることもあります。その場合は「うざい」感情となって現れるでしょう。
若いやつが偉そうに出てくる
外資系企業では、年齢や経験よりも実績とスキルが評価される文化があります。そのため、若い社員が高いポジションにつくことも珍しくありません。これが日本の「年齢=経験=尊重」の文化と衝突し、「若いのに偉そう」と感じる日本人からは、ウザく映る可能性が有ります。
日本が侵略されている気分
外資系はうざい、と感じる人々の中には、外資系企業やその社員に日本が侵略されているような気分になる方もいます。このような感情は、日本の文化や価値観、産業が外国の影響で失われていくのではないかという不安からくることが多いです。その侵略行為に関わっている奴ら、ということでウザがられる場合もあります。
日本製品への愛と外国製品への偏見
一部の日本人は、外資系企業の製品に対して品質が低いというイメージを持っています。また「日本は優れている、だから外資系は必要ない」という感情を生むこともあります。このような優越感やプライドが、「外資系 うざい」という感情につながっている側面もあります。
エリートのイメージ・高給取りのイメージ
一部の外資系企業では異常な高給を手にすることができます。そのイメージがメディアなどで誇張され拡散されているため、一部の日本人からは、外資系で働く人々は、皆エリートで高給取りと勘違いされています。経済的な不平等感が、不快感や嫌悪感につながることがあり、うざいと認識されています。
外資系がうざいのではなく、ウラヤマシイのかも
外資系企業に対する印象は人それぞれですが、一般的には給料が高い、忙しい、自由度が高いといったイメージがあります。一方で、「外資系ってうざい」と感じる方も少なくありません。
しかし、その「うざい」感情の裏には、実は「うらやましい」という思いが隠されていることも多いのではないでしょうか。ここでは、外資系企業に対する複雑な感情を探ります。
外資系と日本企業の違いが、うざい、うらやましい
「外資系がうざい」と感じる方々には、いくつか共通する理由があります。
文化の違い
日本企業が優れている点とされる、すり合わせや、協力、いわゆる「横ぐし」と言われるチームワークや一体感は、外資系企業では希薄な場合がほとんどです。そのため、日本人からすると「個々人が勝手に動いていて、会社としてまとまりがない」、うざい人たち、という印象を持つことがあります。
逆の見方をすれば、余計な仕事をせず自分の業務に集中できるとも言えるでしょう。
コミュニケーションスタイルの違い
外資系企業では年齢や職位の上下に関係なく、遠慮のない情報交換が行われています。しかし、これが「言いたいことをはっきり言いすぎて失礼」と受け取られる場合もあります。たとえば、部長が間違ったことを会議で言っていれば、平社員が遠慮なく皆の前で訂正することもあります。日本だと「恥をかかせた」ことになりマナー違反になりかねません。お客様に対しても同じ調子なので、ウザいと思われがちです。
仕事に感情を持ち出すのはくだらない、不効率と考えている人たちにとっては、外資系のやりかたがうらやましく映るはずです。
働き方に対する考え方の違いがウザい
外資系企業では効率優先で成果主義が重視され、その結果、細かいケアが見過ごされがちです。たとえば外資系では、時間が足りなければ何かを削って時間内に間に合わせようとします。一方で日本企業では、時間が足りなければ個人の時間を犠牲にして、丁寧・確実に仕事を進める文化があります。このギャップから、日本企業の社員は「外資系のやつらは仕事が中途半端だ」と思ったり、ウザいと思ったりするわけです。
自分の時間や休日を犠牲にし、ときには無給・サービス残業が当たり前ともとれる命令で仕事を振られる人にとって、優先順位をつけて不要な業務をカットできる環境はうらやましく思えるでしょう。
外資系の働き方が許せないのでウザい
外資系では年度末のパフォーマンスレビューの結果次第で、次期の給与が決まるので結果を追い求めた働き方になります。無理にでも成果を出そうと必死になるので、場合によっては押しつけがましいセールストークで、相手に嫌悪感を抱かれる場合があります。
日本の外資系、とくに技術系では昇給額が限られているケースも多く、転職でしか給与アップを期待できません。そのために、3年から7年で転職するのが普通で、10年間同じ会社に居る人は少数派。転職回数が増えがちで、終身雇用が常識の人から見ると異質です。
これらの働き方は、日本企業や日本企業の終身雇用をベースに働く人からは批判的に見られがちで、ときにはウザいとの印象を与えてしまいます。その反面、結果や成果に応じた報酬が欲しい人、10年程度経ったら違うことをしたい人には魅力的な環境となります。
外資系の働き方がウラヤマシイ
「外資系の働き方がウラヤマシイ」と感じる人が多いのも事実です。
外資系企業では、自分のスキルや経験を十分に活かせる場が多く、自分自身の成長を実感できる環境もあります。経験の浅いうちから色々な経験を積むことが可能で、仕事のやりがいを感じやすくモチベーションを高く保てます。
さらに、年功序列に捕らわれない報酬を受け取れるという点も魅力的です。年齢に関係なく、責任に応じて給与額が決まるため、日系企業に比べると若いうちから年収が高くなるチャンスが誰にでもあります。
自由度の高い働き方も魅力的。日本企業ではリモートワークやフレックスタイムは自由に取得できない場合が多いですが、外資系企業では変な遠慮は不要で自由に取得可能です。これにより、プライベートの時間も充実させやすく、ワークライフバランスが取りやすいと言えます。
有給休暇の消化率100%も珍しいことではありません。有給が消滅しそうになると、年末に3週間程度休みを取るなんてことも普通です。外国人はもちろんですが、日本人も同様です。
このように、外資系では日本企業で実現できない働き方を手に入れることができます。
「うざい」思いの裏側を見つめ直そう
「外資系はうざい」と感じているその背後には、実は「うらやましい」という感情が隠れているかもしれません。
確かに、文化や働き方に違いにネガティブ要素があるのは事実ですが、それがもたらすポジティブな影響に目を向けてみると、新しい働き方や生き方に対する視野が広がるかもしれません。
もし、本当は外資系が「うらやましい」と感じるなら、それは自分自身が何を求め、何を大切にしているのかを考える良いきっかけです。それが明確になれば、外資系企業でも日本企業でも、自分に合った働き方を見つける手がかりとなるでしょう。
外資系企業の特徴(上下関係・働き方)
外資系企業に興味が出てきた方へ、もう少し詳しく外資系について解説していきます。
年功序列や先輩後輩による上下関係はない
外資系企業といえば、「フラットな組織文化」。日系企業においては、年功序列・先輩後輩が未だに絶対的なルールですが、外資系企業ではそのような関係性が薄れ、より対等でオープンなコミュニケーションとなります。ここでは、その特長とメリットについて深掘りします。
上司との距離が近く、フランクな関係で相談がしやすい
日本の伝統的な企業文化では、上司と部下の関係は一定の距離を保つのが一般的です。しかし、外資系企業では、そのような壁が低く、上司との距離が近いため気軽に相談ができます。このフランクな関係性が生む最大のメリットは、問題や課題を素早く解決できる点です。相談がしやすい環境だと、自分の成長も早くなります。
上下関係のない、対等な関係がある
外資系企業では、社員全員が等しく対等な関係にあります。例えば、上司は部下に対しても意見を求め、その意見が採用されることが珍しくありません。外資系での上司と部下は、主従関係というよりチームメイト。対等な関係は、生産性や効率性を向上させる重要な要素となります。外資系の上司はコーディネーター・指揮者であって、命令者ではないのです。
「俺は君より偉いんじゃない、マネージャーって名前の役割だ」って言う上司も居ました。
社員同士が意見を自由に言い合える
外資系企業では、自分の意見を尊重し合う文化があります。古い日系企業で意見や反論は「輪」を乱すとして避けられがちですが、外資系で働く人々は、異論を受け入れる活発な議論に慣れています。建設的な討論のおかげで、各社員は自分の考えを遠慮なく公開し、それをチームやプロジェクトに活かすことができます。結果として、より多角的な視点が生まれ、問題解決やプロジェクトの進行、製品開発がスムーズになります。
社員同士がチームで協力し合う
対等な関係性は、チームでの協力も高まる一因となります。個々人が責任を持ち、主体的に行動することで、一つ一つのプロジェクトがより効率的に進行するのです。日本企業では自分だけの判断で行動できない文化がありますが、外資系では一人一人が責任をもって行動します。辛い部分もありますが、やりがいがあり、個人の成長は早くなります。
外資系企業で見られるフラットな組織文化は、多くのメリットを生む要素となっています。上司と部下、または社員同士の関係性が対等であることが、企業全体を活性化させ、業績向上にも寄与するのです。このような働き方は、日本古来の組織を否定する場面もあり、一部の日本人からはウザいと評価されがちですが、心地よいと感じる人も少なくないはずです。
仕事とプライベートを区別
外資系企業の仕事文化は、日本企業とは大きく違い、仕事とプライベートの区別を明確にします。この働き方は、今では多くの日本人も希望する働き方だと思いますので、ここで詳しく説明します。
仕事の連絡は就業時間のみ
外資系企業では、基本的にプライベート時間に仕事のメールや電話を気にする必要はありません。それは、オンとオフの時間をしっかりと区別する文化があるためです。有給休暇では携帯電はOFF、メールは見なくてもOKです。
ここで勘違いしがちですが、朝晩や休日に全く働かないのではありません。朝晩や休日働く場合もあるけれど、その分、平日の一部をプライベートに時間を使い、総労働時間のバランスは取っている、ということです。11時に出社して15時に帰ったりする感じです。
日系企業だと、残業をすればするだけ仕事を詰め込まれる。出来る人には仕事が集まるような文化がありますが、外資系は違います。仕事を早く終わらせることができれば、その分プライベートの時間が増えるわけです。
定時で退社する文化
外資系企業では、上司や同僚に気を使うことなく、自分の都合で退社できます。多くの外資ではフレックスタイム制度を導入しているため、個人の始業・終業が分かりにくかったり、そもそも人の仕事を手伝わなかったりするので、他人の行動に干渉しないのです。同僚のタスクが終わらず大変そうにしていても、自分の仕事が終われば帰ります。もちろん、マネージャーが必要と判断すれば助け合いになりますが、頻度としては低め。この文化が冷たいとか、お客様に迷惑をかけているとか評価する風潮もありますが、外資系のスタンダードな働き方だと知っておいてください。
部署間で仕事を手伝うことはない
外資系ではJD(ジョブディスクリプション)で各社員の業務が明確に決められています。Aというグループがひっ迫していても、暇なBというグループが仕事を手伝うことはほとんどありません。基本的にはAグループ内で解決することになります。自分たちが短時間で成果を出したのに、他グループの尻ぬぐいのために時間を使うケースはありません。自分自身のタスクを終わらせれば、プライベートを楽しめる環境なのです。
フレックスタイム制度とテレワークの導入
仕事とプライベートのバランスを重視して、多くの外資系企業はフレックスタイム制度やテレワーク制度を導入しています。これらの制度は遊びにも使うことが可能で、「夕方から遊びたい」などの理由でもOKです。日系企業は「子どもが病気」「体調がすぐれない」など、避けようがない理由が必要ですが、外資系では、自由にフルフレックスやテレワークを活用してプライベートを楽しむことができます。
休暇を尊重する文化
外資系企業では、有給休暇は当然の権利とされています。連休の取得も可能で、海外旅行などへも自由に、おおっぴらに行くことができます。多くの外資系企業では病気用の休暇は別に用意されており、有給休暇はレジャーのために使うのが当たり前。日系企業のように、上司に嘘をついたり、同僚に申し訳ない気持ちで休暇を取る必要はありません。
ただし、個人の判断で一日数回メールを処理する場合はあるかもしれません。日系企業と違うのは、メールの確認が暗黙の義務ではなく、完全にセルフマネージメントに任されているところです。
自己責任で休み、自己裁量で自由に働く。これが本当の自由だと思える方には、外資系はパラダイスとなるでしょう。
家族や趣味の時間を大切に
外資系企業では、社員が家族と過ごす時間が重要視されています。四六時中仕事をしている人は、出来ない人と評価されます。もちろん日本のお客様を相手にしている限り、欧米での勤務に比べれば多少の犠牲は必要ですが、日系企業と比べれば雲泥の差。趣味に時間を使いたい、家族を大事にしたい人には外資系をおすすめします。
外資系企業では仕事とプライベートの区別が非常に明確です。このような文化が、多くの日本人が外資系企業で働きたいと考える大きな理由の一つであることは間違いありません。このような働き方を手に入れれば、心身ともにバランスの取れた生活が実現可能。
外資系企業には、仕事とプライベートの区別を明確にしたい人が集まっています。外資系で働くと、日本に居てもあなたの希望が叶うのです。
効率良く働く
外資系企業は効率的な働き方が評価される環境であり、多くの人が魅力を感じています。ここでは、外資系企業での効率的な働き方を解説します。
残業が少なくバランスが良い
外資系企業の多くでは、労働時間が個人の裁量に任されており、残業をするかしないかは個人の判断に任されています。その結果、仕事とプライベートのバランスが取りやすく、モチベーションを維持することが可能。時間管理ができないと生き残れないため、必然的に効率的な仕事のやり方が身に付きます。
忖度は不要
外資系企業で忖度は必要なく、自由な発想と柔軟な働き方が推奨されています。そのため、自分自身で効率的な方法を見つけ、業務を進めることができます。先輩が考えた、昔からの手法を引き継ぐ必要はありません。先輩に気を使って、自分の業務効率を落とす必要はないのです。このような環境は、個々のスキルや才能を最大限に活かすことができるので、効率的にスキルが身に付きます。
グローバルな環境で視野を広げる
外資系企業は、国際的なビジネスを展開しているケースが多く、多様な文化や価値観に触れることができます。欧米マネージャーの方針を日本の顧客とすり合わせ、アジアの工場へ展開する。日本企業では国内で完結する業務を、外資系では世界中の同僚と進めていきます。これからの時代に必須のビジネススキルを現場で身に付けることで、効率良くキャリアアップが可能。今後ますます変化する社会に対応する準備が整っていきます。
英語力の向上
外資系企業では、英語を使用する機会が多くあります。毎日の業務を通じて、自然と英語力が向上。しかも学校教育では身に付かなかった、仕事で使える英語が身に付きます。多くの日本人が勘違いしていますが、ビジネス英語は日常会話より短時間で身に付きます。これは、将来的に海外で働く可能性が高まるだけでなく、国際ビジネスで必要なコミュニケーション能力を養うことができます。
新しい技術とツールの積極的な導入
外資系企業は新しい技術やツールを積極的に導入しています。欧米では新しい手法や製品が常に生まれ、採用されますが、日本では変化や失敗が避けられるので、新しい技術やツールの導入は後回し。外資系では最先端の効率的なビジネススキルが身に付き、世界の流れから遅れることなく、ビジネスパーソンとして長生きできるでしょう。
自分で問題解決と責任を持つ文化
外資系企業では、社員一人一人が責任を持ち、問題解決をする能力が求められます。日系企業だと、先輩や係長・課長と判子が3つ必要な場合がありますが、外資系では担当者本人が仕事にたいして責任を持つのが通常。これにより、迅速かつ効率的に仕事を進めることができ、ビジネスパーソンとしても成長できます。
実力主義で成果が評価される
外資系企業は、日系企業と比べると実力主義が浸透しています。年齢や在籍年数、資格などの「能力」よりも、どれだけ成果を出したかが評価の基準となります。そのため、目に見える成果を出せば評価されることが多い。目標を明確に宣言し、達成することで評価され、効率的にポジションアップなどが可能になります。
ウザい外資系の隠れた魅力を5つ
外資系企業が「うざい」と感じられる場合も多々あるでしょうが、一方で日系企業にはない数々の魅力も存在します。ここで再度、うざいと思われがちな外資系の魅力をまとめておきます。
過度な上下関係は不要
外資系は転職者が多いため、年下が上司や先輩になるケースが多くあり、年齢だけにこだわった業務上の上下関係はありません。年上に対する常識的なリスペクトは必要ですが、過度な先輩後輩の忖度は不要。社員同士が、お客様と対話するような言葉使いでコミュニケーションを取る感じ。上下関係からくる妬み(ねたみ)やマウントといった文化は無いので、仕事に集中できます。
パフォーマンス重視の評価
日系企業では年齢や在籍年数が評価されがちですが、外資系企業では成果を出した人が評価される文化が根付いています。これにより、入社直後の若い転職者がマネージャーに採用されるケースもあります。各個人が年齢は給与に関係しないと理解しているのです。
フレックス勤務制度の自由
多くの外資系企業ではフレキシブルな働き方が認められています。テレワークやフレックスタイム制度が導入されているケースも多く、日本の伝統的な「朝早く、夜遅く」の働き方とは一線を画しています。コアタイム無しのフルフレックスを「自由に」使える企業も多く、セルフマネージメントできる人には魅力的です。
グローバルな視点
外資系企業は多国籍な人々が働いているため、国際的な視点でビジネスを展開しています。海外拠点でのサポートが充実してるため、経験の浅い社員でもグローバルプロジェクトに関わることができます。これは日系企業には少ない特徴で、グローバルなビジネスに興味がある人にとっては大きな魅力と言えるでしょう。
学歴よりも実力重視
外資系では学歴は入社基準として重視されていません。東大出身の人と、経験豊かな高卒の人が席を並べて、同じような業務を行う場合も多々あります。出身学校名ではなく、仕事力を評価する環境が整っているんです。
私のような三流大学卒が、旧帝大卒の人とチームを組むことはよくありました。チームにはFラン大学卒・高卒の人もいらっしゃいました。
外資系企業は、日系企業に比べると多くの違いがあり、「うざい」と思われる場合もありますが、冷静に考えてみると「うらやましい」部分も多くあるわけです。
まとめ
外資系企業がなぜ「うざい」と感じられるのか、その原因としては、日本の文化や慣習に合致しない働き方、高い年収、英語能力などが挙げられます。これらは日本人の価値観と異なる場合が多く、その結果として誤解や偏見が生まれやすいのです。
しかし、外資系企業には日系企業にない多くの魅力があります。例えば、多国籍な人々が働いているために、ビジネスの視点が国際的。また、フレキシブルな働き方が推奨されており、年功序列に関係しない評価制度があります。これにより、自分自身のスキルや能力次第で、早々のキャリアアップも可能になっています。
このように、外資系企業は「うざい」と感じられる側面もあれば、「魅力的な働き方ができる」という側面も同時に存在しています。そのため、外資系企業を頭ごなしに否定するのではなく、その多面性を理解して、自分に合った働き方が実現できるかもしれない、と選択肢に入れることが重要です。
現代のビジネス環境はますますグローバル化しています。その中で、外資系企業は避けられない存在とも言えます。ですので、外資系企業に対する偏見を捨て、どのように付き合っていくか、またはどのように利用していくかを考えることが、今後のビジネスパーソンにとっては不可欠でしょう。
単に「外資系はうざい」と決めつけるのではなく、多角的に企業を評価することが、結局は皆さまの人生を豊かにする第一歩になると信じております。
このブログでは、外資系の中から見た本音を記事にしています。定期的に読んで頂ければ、外資系の本来の姿が分るので、是非またお越しください。
「外資の真一(しんいち)」でした。
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